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富士山が世界遺産に登録された [ニュース]

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富士山がついに世界遺産に登録されることが6月22日に決まった。

カンボジアの首都プノンペンで開かれていた国際教育化学文化機関(ユネスコ)の

世界遺産委員会で、日本時間の6月22日の午後4時半頃から審議が始まり富士山が

世界文化遺産として登録されることが決定した。

当初、審議は10分ほどで終わる予想だったが、実際には50分も審議が行われた。

ユネスコの諮問機関が、「富士山は登録することがふさわしい。ただし三保松原を

除外すべきだ」などと勧告していたため、意見が紛糾したものと思われる。

これに対してはドイツをはじめとして、世界中の約20カ国の委員から三保の松原の

除外に疑問を呈する意見や、富士山を絶賛する声が次々と上がり、結果的に三保の松原を

含めた形での富士山の世界遺産登録にこぎつけることができた。



それではなぜ、三保の松原を除外する意見がユネスコの諮問機関から出たのだろうか?

それには理由が2つあるとのことだ。まず一つ目が三保の松原自体が富士山から距離的に

離れているということがある。二つ目は三保の松原の景観の中に、海岸線の護岸を目的

としたテトラポッドがあり、景観を損ねているとの理由からのようだ。

まず一つ目の物理的に距離が離れているということについては、三保の松原からの富士山の

景観は古来より美術品の題材として多くの作品に取り入れられおり、やはり文化的価値

としては富士山と一体のものと解釈ができると言える。

二つ目のテトラポッドについては、人工物によって自然の景観を損ねているので除外すべき

だとの諮問機関の意見だったが、高潮からの防潮目的であり安全を維持するにはなくてはならない

ものなので、美しい景観を保護するための措置として認めて良いのではないかと思われる。

結果的には三保の松原を含めての富士山の世界遺産登録となって本当に良かったと思う。



しかし、ここでひとつ気になることがある。

世界遺産には自然遺産と文化遺産と複合遺産の三種類がある。

自然遺産は顕著な普遍的価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域に、

文化遺産は顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡などに、

複合遺産は文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるものに決定される。

普通の感覚からすれば、富士山は自然遺産か複合遺産になるように思われるのに、

なんで文化遺産なのだろうか?

そこには、どうやら富士山がゴミで汚れているという事実が影響しているらしい。

そこで、やむなく富士山が山岳信仰や各地のお宮で信仰の対象になっていることや

歴史的文化的に様々な影響力があることを持ち出して世界遺産登録にこぎつけたという

いきさつもあるようだ。



いずれにしろ、どのようないきさつがあったにせよ、世界遺産に決定した

これからが勝負どころだろう。

世界遺産に決定した効果として、観光旅行者に大勢来ていただけるようになり、

経済効果が大いに期待できるが、その反面、私たち自身がより美しく清潔な環境を

維持発展させ、安全で快適で清潔な富士山を実現していくよう努力していきたい。








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